解体工事について

解体工事の進め方

解体工事とは、建物や構造物を取り壊し、その敷地を更地にしたり次段階の建設が可能な状態に整えるまでの一連の工程を指しています。一般的に解体と呼ばれる作業は、ただ重機で建物を崩すだけではなく、事前の詳細な調査から始まり、廃材の適切な分別や搬出、最終的な整地までを含んでいます。建て替えや土地の売却といった活用に向けて取り壊すケース、建物の老朽化が進み安全のために撤去するケースなど、さまざまな理由で解体が必要になる場合があります。

 

解体工事の具体的な流れとして、まず解体業者の選定から始まります。解体業者が実際に現地を訪れて、建物の構造や周囲の道路状況、隣地との境界などを細かく確認する現地調査が行われ、その結果にもとづいて詳細な解体見積が提示されます。

 

解体計画が確定したら、工事開始前の準備に進みます。届出を提出して必要な許可を取得したり、ライフラインの停止手続き、建物内の不用品や残置物の整理などを行う必要があります。また解体工事が始まると、騒音や振動、粉塵の飛散などを避けられないため、近隣住民への説明と挨拶を行っておくことも大切です。

 

実際の解体工事は、高所作業の安全確保と防塵・防音のための養生シートの設置から始まります。次に、建物の内部にある建具や畳、内装材、断熱材、住宅設備など、廃材を種類ごとに分けながら解体・撤去していく分別解体を行います。建設リサイクル法により、一定規模以上の建物解体では資材ごとの分別・再資源化が義務づけられているため、このような手順が用いられています。

 

その後、重機による建物本体の取り壊しに進みます。建物の解体では、木造や鉄骨造、鉄筋コンクリート造など、建物の構造に合わせて重機やアタッチメントが使用されます。建物本体の取り壊しが終わると、地中に隠れている基礎や杭を慎重に掘り起こして撤去し、コンクリート塊などの廃材をすべて回収します。最後に、地面に残った細かな破片を取り除き、重機やローラーで平らに踏み固める整地作業を行い、解体工事が完了します。

 

工期の目安は、一般的な木造住宅の場合で一週間から二週間程度とされることが多いですが、天候や建物の構造、敷地の広さ、重機の入りやすさによって変動するため、余裕を持った計画が求められます。解体工事が完了したら、一カ月以内に建物滅失登記を法務局に申請します。