産業廃棄物処理の優良性評価制度とは?信頼できる解体業者を見つける方法
解体工事で発生する産業廃棄物
建物を解体する際には、さまざまな廃棄物が発生します。主なものは、木くず・コンクリートガラ・石膏ボード・金属くず・廃プラスチック類・屋根瓦などです。これらは「産業廃棄物」として、法律に基づいた適切な処理が義務付けられています。
解体工事における産業廃棄物を処理するのは解体業者ですが、業者が不法投棄などの違法行為を行った場合、施主にも責任が及ぶケースがあるため、依頼側も廃棄物処理の流れを理解しておく必要があります。また、依頼する業者選びは慎重に行いましょう。
さらに、築年数の古い建物ではアスベストを含む廃棄物が発生することがあり、この場合は「特別管理産業廃棄物」として通常とは異なる厳格な処理が求められます。そのため、解体前のアスベスト調査は必須の確認事項です。
産業廃棄物処理の優良性評価制度とは?
産業廃棄物処理業者の信頼性を判断するうえで覚えておきたいのが、「優良産廃処理業者認定制度」です。通常よりも厳しい処理基準(情報公開・法令遵守・環境配慮など)をクリアした業者を都道府県・政令市が認定するもので、平成23年4月に施行されました。
認定を受けた業者は、産業廃棄物処理業の有効期間が通常は5年のところ、7年に延長されるという優遇措置が与えられます。継続的に高い水準を保つ優良業者を、制度として後押しするための仕組みです。
認定業者かどうかは、環境省が提供する「優良さんぱいナビ」というwebサイトで、廃棄物の種類・地域・処理方法などから検索して確認できます。業者依頼前に優良認定を受けた業者かどうかを調べておくと、信頼性の判断材料になります。
産業廃棄物処理の依頼前に確認したい3つのポイント
解体業者を選ぶ際には、以下の3点を事前に確認することをおすすめします。
・産業廃棄物収集運搬業許可を取得しているかどうか
・廃棄物処理について契約書に記載しているか
・廃棄物処理を自社で完結できる体制があるか
解体作業を行う業者と違う会社が収集・運搬を行う場合は、産業廃棄物収集運搬業許可が必要です。依頼する業者が廃棄物の収集・運搬を外部委託している場合もあるため、許可を取得しているかの確認が必要です。優良業者であれば、許可証に「優良」のマークがついており、信用度が高い証拠といえます。
口頭での合意だけでは、追加費用の発生やトラブル時に証拠が残らず、施主が不利になるケースがあります。そのため、契約書に廃棄物の処理方法や費用の内訳、万が一の際の責任の所在が明記されているかを確認しましょう。特に産業廃棄物の処理に関する条項は見落としがちなため、不明点は契約前に業者へ直接確認するのがおすすめです。
最後に、廃棄物処理を自社で完結できる体制があるかどうかも判断材料になります。外部委託をしている業者は費用が上乗せされやすく、管理の目も届きにくくなるため、解体工事から廃棄物処理まで一貫して社内で行う業者の方が、信頼度が高い傾向にあります。
まとめ
産業廃棄物の適正処理は、解体業者だけでなく施主にも責任が及ぶ場合があります。優良業者の認定制度や確認ポイントを把握したうえで、信頼できる業者に依頼しましょう。

