解体工事で発生する安定型産業廃棄物5品目の特徴と適正処理のポイント
安定型産業廃棄物とは?
産業廃棄物は、その性質や危険度によって「安定型」「管理型」「特別管理型」の3つに分類されます。このうち安定型産業廃棄物とは、有害物質や有機物が付着しておらず、雨水などにさらされても変化しにくく、生活環境への影響が少ないとされる廃棄物のことです。
管理型は有機物を含む廃棄物、特別管理型は毒性や感染性など危険性の高い廃棄物を指し、それぞれ処分方法や処理費用が異なります。安定型はこの3分類の中で最も規制が緩やかで、処分費用も比較的安価です。ただし、安定型といえど簡単に処理できるわけではありません。解体工事ではさまざまな種類の廃棄物が混在して発生するため、正しく分類・分別することが適正処理の基本です。
安定5品目の種類と解体工事との関係
安定型産業廃棄物に該当する品目は、「廃プラスチック類」「ゴムくず」「金属くず」「ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず」「がれき類」の5種類で、総称して「安定5品目」と呼ばれています。
解体工事では、これらの安定5品目が大量に発生します。特にがれき類やコンクリート・アスファルトの破片などは、建物の解体で最も多く出る廃棄物です。また、金属くずや廃プラスチック類も、設備の撤去などで発生します。
注意が必要なのは、安定型として処理できるのは有害物質が付着していない場合に限られるという点です。たとえばアスベストが含まれたがれきは、安定型ではなく特別管理型に分類され、通常とは異なる厳格な処理が求められます。廃棄物を適切に分類するには、解体前のアスベスト調査を徹底することが大切です。また、建設リサイクル法により解体工事では分別解体が義務付けられており、廃棄物ごとに分けて処理することが法律で定められています。
安定型最終処分場での処理の流れ
安定型産業廃棄物は、「安定型最終処分場」で最終処分されます。処理の流れはシンプルで、搬入時に廃棄物を広げて、穴を掘って埋め立て、上から土をかぶせる形で処分されます。また、埋め立て前に、不純物の混入がないかを確認する「展開検査」もおこなわれます。
管理型や特別管理型の処分場と比べて設備基準が低く処分費用も抑えられますが、展開検査で安定5品目以外の廃棄物が混入していることが発覚した場合は、基本的に搬入を拒否されます。処理をスムーズに進めるためにも、廃棄物を正しく分別しているかどうかは、依頼前の重要な確認ポイントです
まとめ
安定5品目は解体工事で多く発生する廃棄物ですが、有害物質の付着や混入があれば処理方法が変化します。解体工事では、正しい分別を実施できる専門業者に依頼することで、解体後の処理を円滑に進められます。

