安定型品目5つとは?解体工事で出る代表例と分別のポイント

安定型品目は5種類の産業廃棄物
安定型品目とは、廃プラスチック類・ゴムくず・金属くず・ガラス陶磁器くず・がれき類の5種類の産業廃棄物を指し、「安定5品目」「安定型産業廃棄物」とも呼ばれます。雨水にさらされても性質がほとんど変化せず、有害な物質が溶け出しにくいのが特徴です。
安定型品目は、環境への影響が少ないため、安定型最終処分場にそのまま埋められます。安定型処分場は、周辺の地下水が汚染されていないかのモニタリングが義務付けられていますが、遮水シートや浸出水処理施設を設置する設備はありません。
最終処分場にはほかに管理型・遮断型がありますが、安定型は設備が最も簡素です。基本的に安定型品目は埋めて土を被せるだけなので、処分費も抑えられます。
解体工事で出る安定型品目とリサイクル
解体工事で発生する廃材の多くは、この安定5品目に含まれます。基礎や外構のコンクリート片やブロック塀の破片はがれき類、窓ガラスや便器・タイルはガラス・陶磁器くずに分類されます。また、鉄骨や配管、アルミサッシは金属くず、塩ビ管や一部の断熱材は廃プラスチック類にあたります。
ただし、安定型品目はすべてが埋め立てられるわけではありません。がれき類は砕いて道路の基礎材にしたり、砂利として活用したりします。金属くずや廃プラスチックも、約9割は溶かして再資源化されます。埋立量を減らして再資源化に回る割合を増やすには、分別を丁寧に行うことが大切です。
安定型品目の建材でも埋め立てられないケース
安定型処分場では、搬入された廃棄物を降ろして広げ、安定型品目以外のものが混ざっていないかを目視で確認する「展開検査」が義務付けられています。安定5品目に該当していても、木くずや生ごみ、汚泥などが付着していると、安定型処分場では埋め立てられません。有機物が混ざると分解によって汚水やガスが発生し、遮水設備のない処分場では環境汚染につながるためです。
安定型以外の廃材が混ざったものは混合廃棄物として扱われ、分別の手間も発生することから、処分費用が高くなる場合があります。また、アスベストを含む廃材にも注意が必要です。アスベストを含む吹付け材は特別管理産業廃棄物にあたり、安定型ではなく管理型・遮断型処分場で厳格な基準に沿って処分されます。見た目は安定型品目でも、アスベストが含まれている場合があるため、必ず事前調査で確認しましょう。
まとめ
安定型品目とは、廃プラスチック類・ゴムくず・金属くず・ガラス陶磁器くず・がれき類の5品目です。基本的には安定型処分場に埋め立てられますが、汚泥付着やアスベストを含むものは、安定型品目として処分できません。
