解体工事の豆知識

産業廃棄物処理の流れとは?解体現場から最終処分までのステップ

産業廃棄物処理の主な流れ

産業廃棄物は、排出されてから処分に至るまで、大きく5つの段階を経て処理されます。まず現場で分別・保管され、次に収集運搬業者によって処理施設へ運ばれます。大きなものを小さく砕き、有害なものを焼却・破砕・脱水・中和などによって無害化するのが中間処理です。最後に再生・再利用できるものを分けて、できなかったものは最終処分場に埋め立てられます。

解体工事で出る木くずやコンクリートがら、金属くずなどの処理も、上記の流れで行われます。どの段階にも法令で処理基準が定められており、基準を守らずに処理すれば不法投棄や不適正処理の対象です。廃材の引き渡しから最終処分の完了までが、適正で滞りなく進んでいるかどうかはマニフェスト(産業廃棄物管理票)により、随時確認できます。

解体現場での分別と保管から始まる産業廃棄物処理

産業廃棄物処理の流れは、現場での分別から始まります。建設リサイクル法により、床面積80㎡以上の建築物の解体で義務付けられているのが、分別解体です。コンクリート・アスファルト・木材といった産業廃棄物を20種類に適正に分別します。丁寧に分別を行うほど、リサイクル率があがり、処分費の軽減にもつながります。

分別した廃材を現場に一時的に置く際には、囲いや掲示板を設置し、飛散・流出・悪臭などを防ぐ措置が必要です。屋外で容器を使わずに積む場合は、高さの制限も設けられています。なお、アスベストを含む廃材は特別管理産業廃棄物にあたるため、飛散させないよう二重に梱包しての保管が求められます。

中間処理〜最終処分で行われること

中間処理施設では、廃材の減量化・無害化・再資源化が行われます。コンクリートがらは破砕されて再生砕石に、木くずはチップ化して燃料や再生ボードの原料などの資源になるのが一般的です。近年では再生技術の向上により、多くの廃材が資源として生まれ変わっています。

アスベストは飛散の恐れがあるため、中間処理をする場合は破砕ではなく高温溶融による処理が行われます。また、中間処理を行わずに処分場へ運ばれるケースも多いです。

再利用できなかったものは、最終処分場へ運ばれます。最終処分場では、汚水の外部流出や廃棄物の飛散・流出を防ぐため、廃棄物の性質に応じた構造基準・維持管理基準が定められています。埋立地の容量には限りがあるため、埋立量を減らすためには、現場での正しい分別が重要です。

まとめ

産業廃棄物処理の主な流れは、分別・保管、収集運搬、中間処理、再生、最終処分の5段階です。解体工事現場では、種類ごとに適正な分別を行い、基準を守って保管することが大切です。丁寧な分別がリサイクル率を向上させ、埋立地の負担軽減にもつながります。