プラント設備とは?解体工事で注意すべき残留物と業者の選び方
プラント設備は産業を支える生産施設
プラント設備とは、エネルギーや工業材料など、人々が暮らし経済活動を行ううえで必要な素材を生み出す産業施設のことです。ガソリンや灯油を製造する石油プラントや石油を原料に新しい素材をつくる石油化学プラントのほか、化学プラント、発電プラント、食品プラントなどがあり、扱う原料や製品によって建築構造は大きく異なります。
共通しているのは、タンクや無数の配管、大型機器が立体的に組み合わさった複雑な構造だという点です。一般的な建物のように上から順に壊していく解体とは、進め方が違う場合もあります。設備の役割や配管のつながりを理解したうえで、撤去していくため、詳しい現地調査が欠かせません。
プラント設備解体では有害物質の扱いに注意が必要
プラント解体で最大のリスクとなるのが、設備内部に残った有害物質や残置物です。石油・化学プラントでは、可燃性の高い製品や多種の薬品を扱っています。そのため、設備を撤去する前に配管やタンクの中に残留したガスや薬品を抜き取り、洗浄・中和の作業が必要になる場合もあります。
通常運転時は設備の酸素濃度や水素濃度、圧力、温度が厳重に管理されていますが、運転停止した設備の危機管理が、適切に行われていないケースも少なくありません。配管配置の把握や薬品処理に、想定外の時間や費用が発生することもあります。
また、施設によっては配管やボイラー、反応器を覆う保温材や耐火被覆材にアスベストが使用されています。除去には隔離養生など、特別な処置が必要になるため、事前調査でアスベストの有無を確認しておくことも大切です。
プラント設備解体業者の選び方と費用感
プラント設備解体は、通常の解体と同様で、建設業許可または解体工事業登録を持っている業者であれば行えます。ただし、依頼する設備と構造が近い案件の実績があるかどうか、有害物質処理への知見があるかどうかの確認は必要です。
プラント設備の解体は、大型重機が必要になったり、大型機器の処分が必要になったりと規模が大きいのが特徴です。同じ撤去でも、工程の考え方や処分方法の違いが金額に表れるため、業者によって見積り額に幅が生まれる可能性があります。
予想できないリスクに備えて、見積り額を上乗せする業者もいるので、2〜3社から相見積もりを取るようにしましょう。残留物処理や有害物質対応が含まれているかなど、見積もりの内容も比較します。残置物は、依頼主のほうである程度処分しておくと、費用を抑えやすくなります。
まとめ
プラント設備は複雑な構造を持つ産業施設で、解体では残留したガス・薬品の処理や、アスベストを含む建材の処理などが求められます。解体を依頼する場合は、事前調査を徹底し、実績のある業者に依頼するようにしましょう。

