中間処理とは?処理方法や解体工事との関係を解説
最終処分の前に行われる中間処理
中間処理とは、廃棄物が最終処分される前に行われる焼却や破砕、脱水、乾燥、中和、分別などの処理のことです。廃棄物をそのまま埋め立てるのではなく、できるだけ細かく軽く、無害な状態にしてから最終処分へ回すのが目的です。あわせて、再資源化できるものを取り出す役割もあります。
解体工事で発生した木くずや金属くず、コンクリートがらは、現場で分別されたあと収集運搬業者によって中間処理施設へ運ばれます。施設ではさらに細かい選別が行われ、リサイクルできるかどうかを判定するのが一般的な流れです。中間処理を行うには、「中間処理業許可証」の取得と国家資格である「廃棄物処理施設技術管理者」の設置が求められます。
廃材ごとの中間処理方法
処理の方法は、廃材の種類ごとに異なります。コンクリートがらは破砕機で砕いて粒をそろえ、再生砕石として道路の路盤材などに使われます。木くずはチップにしてボイラー燃料や板状の建築資材になり、金属くずは鉄や銅などを細かく選別して、製鉄原料に戻るものが大半です。また、汚泥は脱水して燃やし減量化します。
中間処理があることで、建設廃棄物の再資源化率は非常に高い水準です。令和6年度の国土交通省の調査によると、アスファルト・コンクリート塊の再資源化率は99%以上です。かつては焼却と埋立てが中心でしたが、リサイクルと減容化を目的とする中間処理を重視する傾向が見られます。
参考:環境省|令和6年度 建設廃棄物の再資源化に関する調査・検討業務
解体工事と中間処理との関係
解体工事では、廃材がきちんと分別されていれば中間処理施設での作業がスムーズです。廃材の種類が混ざった状態で持ち込まれると混合廃棄物として扱われるため、処分費が上がる点に注意しましょう。自社で中間処理施設を持つ解体業者に依頼すると、外部委託の手数料がかからない分、依頼側は解体費用を抑えられる可能性があります。
一方で、中間処理に制限がある廃材もあります。たとえばアスベストを含む廃石綿等の中間処理は、破砕すると有害物質が飛散するため、溶融や化学分解が一般的です。着工前には必ず事前調査でアスベストの有無を確認し、通常の廃材と分けて取り扱うようにしましょう。
まとめ
中間処理は、廃材を最終処分の前に減量化・無害化し、資源として再生させる工程です。建設廃棄物の再資源化率は高水準を保っており、現場での分別の精度が処分費とリサイクルの成果を左右します。

